塚本神明神社 西区塚本町2
神社の参道の右手に二基の庚申塔が並ぶ。二基は内容がほぼ同一で一部左右対称。
今日は右の庚申塔で調べてみよう。
天和2(1682)角柱型。以前は笠が乗っていたようで、てっぺんにその跡が残る。
青面金剛立像
合掌型六臂。下部に聞か猿を彫る。その聞か猿のさらに下の部分
砂埃でよく見えないが、手でこすってみると文字が浮かんできた。施主名か?
左側面「奉造立庚申」その下に見猿を彫る。
右側面には年号、その下には言わ猿。三面に合わせて三猿が揃う。
裏面に「為二世安楽也」左の庚申塔は側面が左右逆になっている。
飯田新田薬師堂 西区飯田新田
薬師堂の墓地、西側のブロック塀の前、地蔵菩薩立像など多くの石塔が並ぶ。
庚申塔
元禄2(1689)笠付角柱型 青面金剛立像 合掌型六臂。
右側面は年号に続いて足立之郡植田谷領内
飯田村。下部に9名の名前を刻む。
左側面には「奉新造寒念佛供養二世安楽」と彫る。
足元には三猿のみ。三猿の下に7名の名前。右側面の9名と合わせて施主16名。
新田稲荷社 西区植田谷本村新田
稲荷社の鳥居の先に庚申塔。
享保12(1727)板駒型。梵字の下に日月雲。青面金剛立像
合掌型八臂。全体に
彫りは浅めで、後ろの手などは線刻されたものかと思われてしまうほどだ。
左側面右に「奉建立庚申供養」その下は読めない。左に足立郡植田谷本村新田。
湯木自治会館 西区湯木町
自治会館の前の広場の片隅、小堂の中に地蔵菩薩立像と庚申塔。
安永7(1778)笠付角柱
日月雲 青面金剛立像 剣ショケラ持ち六臂 三眼。
非常にきれいな状態を保っている。振り向いたショケラの表情が面白い。
足の脇に二鶏。邪鬼の下に三猿。この邪鬼は西遊馬の中野自治会館で見た庚申塔の
邪鬼とそっくりだ。(2014.09.10の記事)関連があるのだろうか?
左側面
遊馬邑湯木 願主 都築氏はじめ3名の名前を刻む。
以上、この地域では5基の庚申塔がみつかりました。