宮原南公園 北区宮原町2-75[地図]
ニューシャトル東宮原駅の南の高架下にある宮原南公園。北東の隅に石仏が並んでいた。南向きに二つの小堂が立ち、西向きに四基の石塔が並ぶ。
左の小堂の中 地蔵菩薩塔
享保17(1732)舟形光背に延命寺増菩薩立像を浮き彫り。小堂前面の板のために全体像は写せない。
光背右脇に造立年月日。左脇に鴨宮村講中二十人と刻まれていた。
右の小堂の中庚申塔 元禄3(1690)かなり風化が進む。縁の欠けた舟形光背に日月雲
青面金剛立像 合掌型六臂。顔はつぶれ像容も定かではない。持物は矛・法輪・弓・矢とかろうじて確認できた。
光背左脇に造立年月日。
右脇に「奉造立庚申供養」
青面金剛の足元は磐座のようだ。その下に正面向きの三猿が彫られている。
小堂の右、西向きに並ぶ四基の石塔。いずれも中央に「馬頭觀世音」と刻まれた個人造立の馬頭観音塔。造立年は左から元治元年(1864)万延元年(1860)明治16(1883)明治41(1908)
旧中山道宮原駅入口南路傍 北区宮原町3-226[地図]
旧中山道の宮原駅入口交差点から300mほど南の道路西側路傍に石塔が立っていた。
橋供養塔
宝暦9(1759)隅丸角柱型の石塔の正面を彫りくぼめた中、梵字「キリーク」の下に「橋供養塔」右脇に造立年月日。左脇に願主一名の名前が刻まれている。
宮原駅東路傍 北区宮原3-370[地図]
宮原駅東口から線路沿いに200mほど北へ進むと、道路左側の木の下に石塔が立っていた。後ろに駅のプラットホームが見える。
庚申塔 元禄6(1693)舟形光背に日月雲 青面金剛立像
合掌型六臂。
青面金剛の顔はつぶれていた。足の両脇に二鶏を半浮き彫り。かなり風化が進むが銘はしっかり残っている。光背左脇に造立年月日。右脇に「奉庚申供養二世安樂所」
足元に正面向きに並んで座る三猿。その左脇に武刕足立郡吉野村、左に敬白。三猿の下に8名の名前が刻まれていた。
天神橋バス停脇 北区宮原4-3[地図]
旧中山道の宮原駅東交差点から300mほど北、天神橋バス停の近くの駐車場と住宅の間に石塔が立っている。左の駐車場は10年前は住宅が建っていた。
庚申塔 元禄3(1690)舟形光背に日月雲 青面金剛立像
合掌型六臂。白カビはあるが、光背のラインはクリアで像の彫りも細部までしっかりと残っている。
目を吊り上げ忿怒相の青面金剛。光背左脇に造立年月日。右脇に「奉造立庚申供養二世安樂所」
足の両脇に二鶏。牝鶏の上と下にかけて武州足立郡吉野領加茂宮村。背面金剛の足元にはカメレオンのような小型の邪鬼。その下に正面向きに座る三猿。塔の最下部に男女合わせて20名ほどの名前が刻まれていた。
JAさいたま向い交差点角 北区宮原町4-101[地図]
旧中山道を北へ進み国道16号線を越えた100mほど先の左側、JA埼玉の筋向いの交差点の角に二基の石塔が並んでいた。
左 馬頭観音塔
明治29(1896)駒型の石塔の正面「馬頭觀世音」右脇に造立年月日。左脇に施主は個人名。
右 馬頭観音塔 天保14(1843)白カビが厚い。駒型の石塔の正面「馬頭觀世音」右脇に造立年月日。こちらも施主は個人名だった。