大成町稲荷第二公園前 北区大成町4
公園の西南角にタイプの異なる三基の庚申塔。
元禄14(1701)笠付角柱。右側面に「奉建立庚申供養為二世安樂」左側面には
年号に続き武州足立郡大成村。正面、三猿の下に結衆13名の名前を刻む。
正面、日月雲、深く掘り窪めた中に青面金剛立像
合掌型六臂。後左手にショケラ。
邪鬼は正面向き、腕をM字に張る。二鶏は三猿の脇に彫られる。変わった構成だ。
明和3(1766)板駒型。青面金剛立像
合掌型六臂。大きめな邪鬼は頬杖をつく。
右側面
脇に武州足立郡大成村。中央に「庚申待石橋供養」と彫る。
天保2(1831)正面に「庚申塔」右側面には年号、左側面に武州足立郡大成村講中。
下の台の両側面には24名の名前を刻む。
下の台の正面に三猿。この三猿の構図は見沼区片柳の万年寺の庚申塔と似ている。
地域的には近くないが、関連があるのだろうか?
旧中山道猿田彦祠 北区東大成町2
旧中山道、東大成町交差点のすぐ南、猿田彦大神という額がかかった小堂が立つ。
元禄10(1697)舟形光背。日月雲
青面金剛立像 合掌型六臂 二鶏三猿
三猿の下に男女36名の名前を刻む。三猿の脇に平方村石屋治兵衛の銘。
宮原南公園 北区宮原町2
宮原南公園の北東の一角に石塔と小堂が立つ。
右の小堂の中に庚申塔元禄3(1690)舟形光背。日月雲
青面金剛立像 合掌型六臂。
前の柵が迫りすぎてうまく写真が撮れない。
表面は風化が進む。光背右下に「奉造立庚申供養」足元には三猿が見える。
天神橋バス停横路傍 北区宮原町4
中山道の西路傍、天神橋バス停の近くに庚申塔。
元禄3(1690)舟形光背。日月雲
青面金剛立像 合掌型六臂 邪鬼・二鶏。
光背右「奉造立庚申供養為二世安楽所」
邪鬼の下に大きめな三猿。三猿の下に19名の名前を刻む。
宮原駅東口北線路付近路傍 北区宮原町3
宮原駅東口、線路沿いに北に歩くと路傍に庚申塔。
元禄6(1693)舟形光背。日月雲
青面金剛立像 合掌型六臂 二鶏・三猿。
光背右「奉庚申供養二世安楽所」左脇に武州足立郡吉野村。
三猿の下に8名の名前を刻む。この三猿とその下に施主名を刻む様子が、今日見た
東大成の猿田彦祠の庚申塔、天神橋バス停横の庚申塔とよく似ている。それぞれ
元禄3、元禄6、元禄10と時期も近い。同じ系統の石工の作品なのだろうか。
以上、この地域では7基の庚申塔がみつかりました