観音堂南路傍 北区奈良町
観音堂の南、住宅街の角に立つ小堂の中に庚申塔。
元禄13(1700)板駒型
日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。蛇冠三眼。正面向きで
腕をM字に張った邪鬼とその下に三猿を彫る。左脇に奈良瀬戸村施主二十四人。
右脇に「奉造立青面金剛尊像現當成就祈所」と刻む。
隣には庚申塔
文化10(1813)左側面に あきば道。下部に講中二拾人。
別所町鈴木宅 北区別所町
別所公園の南西、民家の庭の角に文字塔の庚申塔。
明治25(1892)駒型
日月雲 中央に「庚申猿田彦尊」願主 鈴木氏。
庚申公園 北区別所町
庚申公園の北東の隅に鳥居と祠が立つ。隙間から覗くと薄暗い中に庚申塔。
宝暦4(1754)板駒型
青面金剛立像 剣ショケラ持ち六臂。足の両脇に二鶏。
二匹の邪鬼を踏む。
邪鬼の下部の鳥居のあたりに三猿が彫られている。
北信倉庫角 北区吉野町2
上尾市との市境にぶつかる手前の倉庫の角に庚申塔
文政7(1824)山型角柱
正面に大きく「庚申塔」左側面に武州足立郡吉野原村鈴木講中。世話人二人。
さらにその中央に
左 はらいち と刻む。
右側面には年号と
右 いわつき。道標としてわかりやすい。
大宮卸売市場東食堂の駐車場 北区吉野町2
大宮卸売市場の東、産業道路東側にある食堂の駐車場の小堂の中に庚申塔。
宝暦13(1763)笠付角柱
正面中央に「庚申供養塔」右側面に年号。左側面に
武州足立郡吉野原村
講中二十六人。下部に可愛く三猿を彫る。
吉野神社 北区吉野町1
吉野神社の境内の南西の角のあたりに新しい小堂が立つ。中に庚申塔。
元禄13(1700)笠付角柱
青面金剛立像 合掌型六臂 蛇冠三眼。足の両脇に二鶏。
右脇に武州足立郡吉野村つづいてその横に「奉待庚申供養講諸願成就所」
像自体に厚みがあり、細部まで丁寧に彫られている。
下部に邪鬼と三猿。その下、塔と台、それぞれ三面におびただしい人の名前。
資料によると男女76名になるという。
真福寺西路傍 北区今羽町
真福寺の西、細い道の脇の松の木の下に立つ小堂の中に庚申塔。
寛政8(1796)山型角柱
正面に大きく「庚申塔」左側面 武州足立郡今羽村
台に講中と彫る。
真福寺東南入口路傍 北区今羽町
真福寺の東南入口、今羽町自治会集会場付近の路傍に立つ小堂の中に庚申塔。
宝永6(1709)山型角柱
青面金剛立像 合掌型六臂。正面向きM字型の邪鬼。
下部に三猿。右側面「奉造立庚申供養二世安樂」左側面
武州足立郡今羽村。
三猿の下、施主として10名の名前を刻む。
以上、この地域では9基の庚申塔がみつかりました。