赤山街道路傍 緑区大間木
赤山街道、国道463号線の北へ歩くとやがて左手、雨除けの下に二基の庚申塔。
寛保3(1743)笠付角柱 日月雲 青面金剛立像 六臂。左手に鈴、右手にショケラ。
青面金剛は穏やかな表情をしている。
足元に邪鬼、二鶏、三猿が揃う。邪鬼も青面金剛同様、穏やかな顔をしている。
塔の左側面「庚申待供養塔」その下に武州足立郡見沼領大間木村 講中拾八人。
右側面「奉建立青面金剛童子二世安樂之所」脇に年号を刻む。
元文5(1740)笠付角柱 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。こちらは口をかっと開き
なにか威嚇しているかのようだ。全体にごつごつしていて男性的な印象を受ける。
足元の邪鬼以下は、構成、形とも隣とほぼ同じ。こちらの邪鬼は不機嫌そうだ。
塔の左側面「庚申待供養塔」その下に武州足立郡見沼領大間木村 講中二十一人。
右側面「奉建立青面金剛童子二世安樂之所」脇に年号。二つの庚申塔は側面に
関して言えば構成も文字も全く同一と思われる。同じ石工の仕事なのだろうか。
水深中央霊園角 緑区大間木
赤山街道の横にある水深中央霊園の角、ブロック塀の外に庚申塔。
明和9(1772)笠付角柱 日月雲 青面金剛立像 六臂。右手に鈴、左手にショケラ。
先ほど見た庚申塔とは手が逆になっている。足元に邪鬼。下の大きな台の正面
大きめな三猿を彫る。
塔の左側面には「庚申待供養塔」武州足立郡見沼領 大間木村 講中三拾人。
右側面 梵字の下に「奉建立青面金剛童子二世安樂之所」脇に年号を刻む。
この両側面の銘は、やはり先ほどの庚申塔と同じ構成になっている。
水深薬師堂 緑区大間木
霊園の西、薬師堂があり、その中には三基の石仏が並ぶ。一番左側に庚申塔。
元禄4(1691)板駒型 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。隙間から撮影したが
暗くてうまく写らない。光背左に年号、右「奉待庚申子孫繁栄」だろうか?
水深新道付近路傍 緑区大間木
国道463号線のバイパス、大間木と中尾の境目の1本東の細い道を南に歩くと
左手の空き地、電信柱の脇に庚申塔。
文化10(1813)片岩 正面に「庚申塔」その下に講中と彫る。
裏に回ると年号に続いて、大間木村 世話人二名の名前を刻む