とんび坂三差路 西区三橋5
水判土交差点の北東、三差路のところの住宅の外に庚申塔が立っている。
正徳5(1715)笠付角柱型。青面金剛立像
合掌型六臂。塔に 日月・邪鬼・ニ鶏
台に三猿が彫られる。青面金剛は三眼で忿怒相。邪鬼も白目をむく。
右側面「奉彫刻庚申供養塔現世安穏後世善處修」
左側面
年号を彫り、脇に武蔵國足立郡大野下村 講衆都合二十七人謹白。
大倭神社 西区三橋6
大倭神社本殿の東奥に大きな庚申塔
享保6(1721)。三段になった台の
真ん中の台に二鶏と三猿を浮彫り、上の台の正面に大きく「庚申講」
塔身部、彫り窪めた中に梵字に続き力士?に担がれた二童子。
塔の右側面「奉造立庚申供養塔」左側面
年号に続き 武州足立郡内野上村惣村中。
日月雲を彫った笠の上に丸彫の青面金剛坐像
六臂忿怒相。青面金剛の下の
邪鬼も負けずと口をへの字にして睨みつける。総高2mを超す豪華な庚申塔。
養福寺桜堂東路傍 西区三橋6
養福寺桜堂の入口路傍に庚申塔
安政4(1857)正面に大きく「庚申塔」
左側面 西
秋ば 川ごへ 道 右側面には 東 上尾 原市 道 と刻む。
桜堂北三差路 西区三橋6
三橋六丁目交差点から150m北の三差路、小堂の中に庚申塔。
寛政2(1790)正面、日月雲の下、大きく「庚申」
右側面
年号に続き、東方 あげお おけがは道。
左側面
足立郡上下内野上村 願主 吉田氏をはじめ四名。左 与野道か?
薬師堂 西区指扇
入口の左、正徳2(1712)笠付角柱。青面金剛立像
合掌型六臂。正面、日月雲
二鶏、邪鬼、三猿と比較的厚い彫りで、オーソドックスな構成。
右側面、蓮の花の浮彫りの脇に足立郡指扇内
大木戸村 薹村(台村)と刻む。
左側面、年号の下に
大西村 赤羽村。左右で4つの村になる。
下の台の4つの面にそれぞれ数名の名前。4つの村に対応しているのだろうか?
旧華蔵寺墓地 西区指扇
墓地内の堂の脇に庚申塔
享保15(1730)
正面中央の窓の部分に「奉待庚申供養塚」その下に多数の名前を刻む。
下部に三猿を彫る。見猿と言わ猿のポーズがかわいい。
旧華蔵寺墓地西角路傍 西区指扇
墓地の外、敷地の北西の角の小堂の中に庚申塔。
文化12(1815)板駒型。青面金剛立像剣ショケラ持ち六臂。上部の日月雲から
足元の邪鬼までかなり細かい彫り。
青面金剛にすがりつくショケラ。邪鬼もふてぶてしくニヤリと笑っている。
塔の左側面
年号に続き大西村(?)世話人3名の名前。右側面には大木戸 3名
増永
3名の名前を刻む。左右あわせて3村9名。
柵が迫っていて下の部分が見難いのだが、三猿は相当にユニークだ。
真ん中の言わ猿に対して聞か猿と見猿が背を向けて配置されている。
左の聞か猿はくつろいで横になり、言わ猿は土下座している。
こんな自由な三猿も楽しい。
旧華蔵寺墓地西南路傍 西区指扇
旧華蔵寺墓地西南路傍、民家の庭先に庚申塔。
年代不明
板駒型。中央に「庚申塔」下部には小さな三猿を彫る。
妙光寺東側神社入り口脇 西区指扇
妙光寺の東にある神社の脇のところに庚申塔。
宝永2(1705)板駒型。青面金剛立像
合掌型六臂。下部に三猿。邪鬼がいない。
光背右に年号。左に足立郡指扇
下○村だが資料では下郷村。「泣」に見える。
三猿の下、10名の名前を刻む。
赤羽根
八雲神社前 西区指扇
八雲神社の入り口あたり、鳥居の向こうに庚申塔。
享保11(1726)笠付角柱型。青面金剛立像
剣ショケラ持ち六臂。上部に日月雲。
二鶏、邪鬼、三猿が揃う。邪鬼の顔がふてぶてしい。
右側面
年号の下、武州指扇 下郷組 妙光寺とあり10名の名前を刻む。
左側面には泉宝院とあり11名の名前が刻まれている。