慈眼寺西路傍 西区水判土
県道57号線沿い、慈眼寺の西のバス停付近の空き地に庚申塔。
延享3(1746)正面窓の中、梵字の下に「青面金剛供養塔」下部に素朴な三猿。
左側面
足立郡水波田村。右側面 願主 正蔵院 僧名。
阿弥陀堂裏路傍 西区二ツ宮
阿弥陀堂の西の路地を北に入ると左側路傍に石仏が並ぶ。左二基は庚申塔。
宝暦5(1755)笠付角柱。青面立像
合掌型六臂。下部につり目の邪鬼と三猿。
右側面「奉造立青面金剛諸願成就所」続けて、講中女中拾二人。助力村中女中。
元禄9(1696)笠付角柱。青面立像
合掌型六臂。日月雲・二鶏・邪鬼・三猿が揃う。
右側面「為庚申二世安楽也」さらに足立郡植田谷領二ツ宮村
施主と刻む。
大宮西小学校西住宅内 さいたま市西区佐知川
大宮西小学校の西にある住宅の敷地内、小堂の中に庚申塔が並んでいた。
庚申塔
正徳5(1715)中央を彫り窪めて、枠に日月雲が彫られている。
中に梵字。その下に「奉造甲申供養」甲→庚の当て字だろう。
塔の右側面
施主 佐知川村。左側面に願主 個人名が刻まれていた。
下部に三猿が彫られている。素朴な三猿は本当にかわいい。
右 庚申塔
元文3(1738)梵字の下「奉庚申供養為二世安樂」脇に年号を刻む。
施主 佐知川村個人名が刻まれていた。大きく発達した日月雲が印象的だ。
願満堂 西区佐知川
門を入って右手に板碑とともに庚申塔が立つ。
元禄3(1690)笠付角柱
青面金剛立像 合掌型六臂。比較的小さい邪鬼と三猿。
像の右側の枠に「奉造立庚申供養為二世安楽也」塔の左側面には年号を刻む。
右側面には武州足立郡植田谷領佐知川村。下の隅に施主。
三猿の下の部分に施主11名の名前を刻む。
左側には六地蔵と三体のお地蔵様、手前にポツンと庚申塔。
天和4(1684)板駒型。正面、日月雲の下に「奉造立庚申供養除災安樂修」
その脇に武州安立之郡佐知川村。下には大きく三猿を彫る。
三猿の下。白カビのためはっきり読めないが11名の名前が刻まれているようだ。
覚音院跡墓地 西区佐知川
市営植水住宅の南に小さな墓地があり三基の石塔が並ぶ。左から見てゆこう。
延宝4(1676)板碑型。梵字の下「奉造立庚申供養二世安楽所」右脇、武州足立郡
佐知川村。左脇に年号を刻む。下部に大きめの三猿を彫る。
三猿の脇に施主敬白、三猿の下に14名の名前を刻む。
元禄8(1695)笠付角柱。青面金剛立像
合掌型六臂 日月雲、二鶏、邪鬼、三猿。
青面金剛の後上手は右手に宝輪、左手に柄の長い斧。左手に矛、右手に宝輪が
一般的な持物だと思うが・・・邪鬼も頭が右にあるのはこのあたりでは珍しい。
右脇「奉造立庚申供養二世祈壽?」
三猿の右、武州足立郡植田谷領佐知川村。三猿の下には14名の名前。
元文5(1740)上円板型。梵字の下「奉造立庚申供養」右脇
佐知川村 覚音院。
その下部に施主6名の名前を刻む。
さらにその下にかわいい三猿を浮彫り。椅子に座ったような姿勢が珍しい。
金山堂前 西区佐知川
県道57号線沿い、金山堂の前に二基の庚申塔が並ぶ。
元禄7(1694)笠付角柱型。青面金剛立像
合掌型六臂 大きめの二鶏と三猿を彫る。
邪鬼は見当たらない。正面右下に上佐知川村。両側面には蓮の浮彫り。
三猿の下の部分に6名の名前を刻む。
元禄7(1694)舟型光背型。青面金剛立像
合掌型六臂。形状は異なるが二基の内容は
非常に似通っている。こちらも大きめの二鶏と三猿のみで邪鬼がいない。
三猿の下、こちらは17名の名前を刻む。これも両者同じ形式をとっている。