高城寺 西区西遊馬
山門の前の右手、塀の前の塚に立つ小堂の中に庚申塔。堤外から移転。
延宝4(1676)板駒型。青面金剛立像
合掌型六臂。光背右に年号、左には
武州足立郡遊馬村。足元に二匹の猿を彫る。
猿の両脇に施主敬白。
二匹の猿は合掌しながら向かい合う。二猿の下に24名の名前を刻む。
山門を入って右手、5基の石塔が並ぶ。右から2番目庚申塔
笠付角柱型。
宝暦7(1757)青面金剛立像合掌型六臂
左上の手にショケラを持つ。
下部には邪鬼、二鶏、三猿。踏みつけにされた邪鬼の顔が強情そうだ。
塔の右側面
天下泰平國土安全 左側面には講中三拾一人。
下の台の正面と側面に多くの名前を刻む。おさん、おちか、おさきなど
特に右側面には女性の名前が多く見られる。
山門を入って左手にも庚申塔
寛文3(1662)笠付角柱型
青面金剛立像
三面二臂 右手に剣 左手に索。足元に邪鬼。脇に二童子。
その下に銘文。中央に年号を刻み、脇に植田谷領遊馬村
結衆拾四人。
さらにその下に二猿。続いて二鶏を彫る。
本村自治会館南東路傍 西区西遊馬
本村自治会館南東路傍、原っぱの中に庚申塔
享保10(1725)笠付角柱型。
青面金剛立像
合掌型六臂。日月雲、邪鬼。下の台に三猿。
右側面に天下泰平國土安全供養塔
願主 遊馬本村 10名の名前を刻む。
左側面には年号があり、下部に8名の名前。合わせて願主18名。
上サ自治会館裏 西区西遊馬
会館の裏の小堂の中に石仏が並ぶ。左端、庚申塔
宝暦7(1757)笠付角柱型。
深く彫り窪めた中に青面金剛立像
合掌型六臂。厚みのある彫り。
足元の邪鬼の顔が面白い。三猿も立体的な彫りになっている。
右側面に年号、左側面には天下泰平國土安穏
萬民快楽家内安全 その下に
講中 本村
笠中と刻む。
仲野自治会館脇 西区西遊馬
仲野自治会館の敷地の中に稲荷神社があり、参道の脇、塀に沿って石仏が並ぶ。
安永5(1737)板駒型。青面金剛立像
ショケラ持ち六臂
足元の邪鬼はユニークな形。下の台に三猿。台と塔の石の色が違っている。
左側面中央に「庚申供養塔」右脇に年号、左脇に
中野助力中 善男善女。
右側面には12名の名前を刻む。
西遊馬堤外路傍 西区西遊馬
県道2号線、高木バス停のあたりを西に入り、堤を超えて下りてゆくと
塚の上、小堂の中に庚申塔。
宝暦13(1763)笠付角柱型。青面金剛立像
合掌型六臂。
青面金剛は邪鬼の大きな頭を両足で踏む。
台の正面中央には帽子をかぶり服を着た猿。両脇には二鶏を彫る。
邪鬼とともに非常に個性的だ。
塔の右側面に天下情平国家快楽。善男善女如意安全。左側面には年号の下
高木郷
講中と刻む