太子堂 緑区大崎
新見沼大橋の料金所の東南、太子堂の先の鳥居の左奥に庚申塔。
宝暦7(1757)青面金剛立像 六臂 焔光背が珍しい。足元に邪鬼と三猿。
青面金剛は独特の印相。
像の裏に年号。続いて中興戒翁方真禅庵。大崎村と刻む。
国道463号線北路傍 緑区北原
国道463号線沿い、無量寺の東、左の三差路の角に祠があり、中に庚申塔。
元禄7(1694)青面金剛立像 合掌型六臂 光背に奉造立庚申悉地成就祈所。
足元に大きめの邪鬼・二鶏・三猿が揃う。
国道463号線南路傍 緑区北原
上の祠の場所の筋向い、南側の路傍にも庚申塔。
宝永7(1710)板碑型 日月雲 梵字の下に「庚申供養二世安樂所 」さらに二鶏。
下部に三猿を彫る。
三猿の下、北原村五名の名前を刻む。その下には間宮 講の文字が見える。
間宮自治会館 緑区間宮
国道463号線と岩槻街道の大門交差点の南西、間宮自治会館の西の路地側に三基の
石塔が並ぶ。左の二基が庚申塔。
享保7(1722)笠付角柱 日月雲 青面金剛立像 六臂。二段の台の上の台に三猿。
青面金剛は右手に独鈷を持ち、左手にショケラを持つが、両手にマラカスを
持って踊っているような姿。
塔の左側面「奉造立青面金剛二世安楽祈処」右側面に 講中老若男女結衆敬白
南部領間宮村。並んで年号を刻む。
三猿の台の下の大きな台の正面カビがひどいが右に明和七、左に間宮村という
文字が見える。はじめからこの台と上の塔とはセットだったのかどうか?
文化10(1813)山型角柱 日月雲 青面金剛立像 剣ショケラ持ち六臂。塔のほうは
カビに覆われている。足元にもっさりとした邪鬼。台の三猿はのんびりしている。
塔の右側面 武州中足立郡南部領間宮村 左は 天下泰平國土安全。三猿の彫られた
台の右側面 講中とあり7名の名前。左にも10名の名前。合わせて講中17名。
間宮氷川神社 緑区間宮
間宮自治会館からさらに南に200mほど、氷川神社の奥に二基の庚申塔。
延享元年(1744)板駒型 日月雲 青面金剛立像 六臂 左手に鈴、右手にショケラ。
珍しいパターンだ。顔の一部が潰れているが彫りは美しい。下部に邪鬼と三猿。
塔の左側面には年号に続き間宮村 右側面には「奉造立青面金剛二世安楽祈所」
講中結衆 謹言と刻む。
嘉永7(1854)山型角柱 日月雲 正面 草書体で「庚申塔」台の正面に講中。
塔の左側面 草書体で8文字。なんと読むのだろう?下の台の左側面に6人、
右側面には7人、合わせて13人の名前を刻む。
氷川神社東隣の石材店の庭 緑区間宮
氷川神社の東隣の石材屋さんの庭先、石灯籠の横に庚申塔。
宝暦10(1760)板駒型 日月雲 青面金剛立像 剣ショケラ持ち六臂。足元に邪鬼。
左側面に年号。右側面に馬場村施主十人講中と刻む。