宝蔵院 緑区山崎1
本堂の東側の斜面の上の墓地の入口、六地蔵の隣に三基の石塔。右に庚申塔。
明和8(1771)板駒型 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。点々と白カビが目立つ。
右脇に「奉造立庚申心待供養塔」左下、年号の下に施主 個人名を刻む。
足元に邪鬼・二鶏・三猿。ずんぐりした邪鬼は正面向きだがM字型ではない。
三葉公園東南路傍 緑区三室
白衣観音の東、細かい道を少し北にそれて歩くと畑の近くの路傍に庚申塔。
文政5(1822)自然石に「庚申塔」右に回ると上部に「南」その下に年号。
さらに裏に回ると上に「東」続いて武州足立郡三室村山崎組。その右の面は
上に「北」その下に 願主 武笠平左衛門と刻む。
不動谷交差点南路傍 緑区三室
第二産業道路 不動谷交差点のすぐ南の路傍、トタンの板壁に囲まれて庚申塔。
寛保元年(1741)板駒型 青面金剛立像 合掌型六臂。下部に平面的な邪鬼と三猿。
この角度から見ると深く彫り窪められているのがわかる。その縁の右の部分に
「奉待庚申供養塔」左に年号。その下に講中十五人と刻む。
浦和三室局北 緑区三室
三室郵便局のそのすぐ北、鉄のフェンスの向こうに庚申塔。
享保4(1719)笠付角柱 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂 狭い場所に立っていて
一枚の写真には収まりきらない。一面カビに覆われている。
足元に邪鬼と三猿。邪鬼はじっと耐えつつ様子を伺っている。
塔の右側面に木崎領三室村 施主宿中。左側面に「奉庚申供養為現當二世安楽」
文珠寺 緑区三室
本堂の東の墓地、一般の墓地より少し南の壁のところに石塔が折重なっている。
右の奥の方、一番後ろの石塔に「庚」という字が見える。
寛政7(1795)山型角柱 日月雲 中央に「庚申塔」その脇に天下泰平 日月清明。
下に 三室 宿 と刻む。
右側面には右 大みやみち。左側面は横の石塔との間が狭く、覗き込んで
見えた文字は、左 戸田道 中道 領家村。
赤山街道三差路 緑区三室
西宿から赤山街道を東浦和方面に歩くと、左手三差路に大型の庚申塔。
寛保2(1742)笠付角柱 大きな笠の正面に日月雲。塔身部には多くの像。
青面金剛立像 六臂 右手に剣 左手にショケラ。青面金剛の脇に二童子、
足元に正面向きの邪鬼が二匹。
その下には四夜叉。顔の表情、衣服の模様など細かく表現されている。
下の台に二鶏三猿。塔身部の彫りと較べるとやや素朴な印象を受ける。
塔の右側面「奉待庚申供養塔」脇には年号に続いて 東 赤山道。
左側面は木崎領三室村宿講中、脇に 西 大宮道と刻む。