北区東大成町

大宮郵便局北交差点脇 北区東大成町1-495[地図]


中山道の大宮郵便局北交差点角、ファミリーレストランの出口脇に石塔が立っていた。


道標 安政7(1860)角柱型の石塔の正面上部に富士山?を線刻。その下に富士山 御嶽山 よの 引又 かわ越 道。


塔の右側面に造立年月日。左側面に大成村 願主とあり、五名の名前が刻まれている。

東大成小学校入口交差点脇 北区東大成町2-263[地図]


中山道をさらに北へ進むと、東大成小学校入口交差点の北東の角のビルの前に二基の石塔が立っていた。


右 電信柱の脇に馬頭観音塔 天保3(1832)大きな四角い台の上、角柱型の石塔の正面上部 蓮台に座る輪光背を負った二臂の馬頭観音像を浮き彫り。その下に「供養塔」


塔の左側面は無銘。右側面に造立年月日。


台の正面 右から大宮宿 上尾宿 加村 櫛引村 西谷村 加茂宮村 土手宿村 大成村 右宿々村々馬持中。


台の右側面奥に大宮宿、上大成村、中大成村から世話人四名の名前、続いて寄付者一名、左端に領家村と刻まれていた。領家村は正面の村々といっしょと考えられる。この馬頭観音塔は大宮宿と大成村の世話人のもと、二宿七村の馬持中が造立したものということになる。


台の左側面には道標。此方 せうぶ(菖蒲)四り半、きさい(騎西)五り半と刻まれている。


左 駐車場の入口脇に 三界万霊塔 安永6(1777)隅丸角柱型の石塔の正面 上部を舟形に彫りくぼめた中に宝珠を手にした地蔵菩薩坐像を浮き彫り。顔はつぶれている。その下に「南無三界萬霊」両脇に造立年月日。右下に大宮、左下に上尾。


塔の右側面 是より東/右 原市道と刻まれていて、こちらも道標になっていた。


左側面には願主 大成村 西善と刻まれている。

猿田彦大神神社 北区東大成町2-481[地図]


さらに北へ進み国道17号線との大きな信号交差点の150mほど手前、道路左側に朱塗りの鳥居が立ち、その左脇に教育委員会の解説板が設置されていた。鳥居の奥に小堂がたっていた。


「猿田彦大神」と書かれた額がかかった小堂の中 庚申塔元禄10(1697)大きな舟形光背に日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。


さすがに全体に風化が進み光背の縁は欠け、青面金剛の顔立ちもはっきりしない。光背上部両脇に造立年月日。

足の両脇に二鶏。青面金剛は邪鬼ではなく磐座に立っている。その下に正面向きの三猿。左脇に 平方村 石屋次兵衛。三猿の下の部分に男女合わせて多くの名前が刻まれていた。