円徳寺 緑区下野田 [地図] 浦和美園駅の西300mほどの住宅街の中に円徳寺がある。東側の入り口から入ると 右側に庚申塔 寛文7(1667)が立っていた。板碑型、下部に三猿。真ん中に断裂跡が 見える。奉造立庚申供養と読める。 奥に進み右へ行くと本堂、左へ行くと墓地になる。その角のところに小型の庚申塔 文化元年(1804)青面金剛立像 合掌型六臂 顔の前面が崩れている。彫りは力強い。 下部に小さな三猿が彫られているが花生けの器が大きくて見にくかった。 墓地の南の一角に石仏が集まっていた。左側に六基の石塔が並んでいる。 左から馬頭観音塔 天保2(1831)文字塔 隣 馬頭観音立像 明和5(1768)慈悲相二臂 静かに佇んでいる。 小堂の中 地蔵菩薩立像 文化9(1812)まんまるなお顔。ちょっと猫背でかわいい。 隣の石塔 宝暦7(1757)上部に地蔵菩薩坐像。中央に奉新造立石橋供養為二世安全 右に庚申待講中、左に念佛講中と刻まれる。下部には下野田村 願主敬白とあった。 庚申塔 享保5(1720)青面金剛立像 合掌型六臂 かなり本格的な彫りだ。邪鬼の頭は 右向き。二鶏が三猿の下に独立しているのも珍しい。右側面中央に奉造立庚申供養 二世安楽祈所、その脇に下野田邑施主敬白、続いて法名、女性と思われるカナの名 左側面にも数名の名前が刻まれていた。 合掌した青面金剛の左肩の上にショケラがちょこんと載っているように見える。 秩父・四国移標石 文化元年(1804)正面に大きく秩父三十四箇所寫第三番、 四國八十八箇所四拾六番 無量山 円徳寺と彫られていた。 これらの石塔と向かい合うように西側に小堂が立ち地蔵菩薩立像が祀られている。 地蔵菩薩立像 享保4(1719)隙間から無理やりレンズを向けた。詳細は不明。 美園駅西南路傍 緑区下野田 [地図] 浦和美園駅西口のロータリーの南端から西に抜けてゆく細い道の先の路傍に 庚申塔 天保5(1834)右側面には 是より 北 いわつき 二リ 東こしがや 二リ 左側面に是より 南 はとがや 二リ 西 原市 三里 と刻まれている。楷書体で くっきりと彫られていて非常に読みやすい。下の台に講中と刻まれていた。