大圓寺 見沼区風渡野 [地図] 大圓寺は東武野田線七里駅の南100mほどのところにある。駅から歩くと お寺の東口を入って本堂に出ることができるが、回り込んで南の入り口から 長い参道を歩いてみる。山門まで両側が駐車場になっているが、その左側に 石塔が二基立っていた。。 手前 納経開国供養塔 安永3(1774)正面には奉納大乗妙典六十六部供養塔 左側面は上の写真に写っているように大きく三界萬霊等と彫られている。 右側面には足立郡南部領門前村とあった。 奥 庚申塔 寛保18(1733)青面金剛立像 右手に剣、左手にショケラを持った 小太りの青面金剛が邪鬼を踏みしめている。邪鬼は苦しそうな表情だ。 側面に風渡野村 施主 村中 願主 玄竜と刻まれていた。 右側には三基。前の二基はいずれも重制石塔で高い位置に石仏が乗っている。 地蔵菩薩立像 安永9(1780)笠をかぶった地蔵尊像は珍しい。施主男女講中。 納経回国供養塔 享保10(1725)奉納大乗妙典六十六部供養塔とある。 蓮台の上に乗っているのは地蔵菩薩立像 合掌されているようだ。 最後は寒念佛供養塔 享保6(1721)光背に風渡野村 施主村中と刻まれている。 参道を進んで山門の手前、北向きに二基の石塔が立っていた。右に立つ 馬頭観音石塔 宝暦10(1760)いちめんに白カビが目立つ。 隣に地蔵菩薩立像 享保14(1729)光背右に奉納大乗妙典六十六部とある。 境内には個人の墓石も含め石塔が多く立っている。山門を入ってすぐ左側に 石灯籠 文化12(1815)支柱に日本國中神社仏閣巡禮供養成就の文字が見える。 納経回国供養塔 明和元年(1764)奉納大乗妙典六十六部日本廻國供養塔とある。 右下に風渡野村、左下に願主 涼雲と刻まれていた。 本堂近く 千部供養塔 享保18(1733)上には釈迦如来坐像が乗っている。 本堂左、桜の木の下に六地蔵が祀られている。心地よい時間が流れていた。 風渡野郵便局北 見沼区風渡野 [地図] 七里駅南口から線路よりの道を東に向かい、大きな道に出たら左折して 踏み切りを超える。しばらく行くと右側に風渡野郵便局が見えてくる。 さらに進むと右側茂みの中に庚申塔が立っていた。 庚申塔 万延元年(1860)青面金剛立像 右手に剣、左手にショケラを持ち 二匹の邪鬼を踏みしめる。三猿はさらに下の台に彫られていた。 断裂跡が見える。一部剥落があるが立体感のある丁寧な彫りである。 側面上部は天下泰平 諸願成就だろうか。風渡野村と刻まれていた。